毎日の体重計測はダイエット(体重減少)に効果的

はじめに

肥満者の割合は世界的に増加の一途をたどっています。
2017年に発表された論文によると、過体重(BMIが25以上)の人は世界人口のおおよそ3分の1、肥満者(BMIが30以上)は約10パーセントを占めていると推定されています。
(引用:GBD 2015 Obesity Collaborators, Afshin, A., Forouzanfar, M. H., Reitsma, M. B., Sur, P., Estep, K., Lee, A., Marczak, L., Mokdad, A. H., Moradi-Lakeh, M., Naghavi, M., Salama, J. S., Vos, T., Abate, K. H., Abbafati, C., Ahmed, M. B., Al-Aly, Z., Alkerwi, A., Al-Raddadi, R., Amare, A. T., … Murray, C. (2017). Health Effects of Overweight and Obesity in 195 Countries over 25 Years. The New England journal of medicine, 377(1), 13–27. https://doi.org/10.1056/NEJMoa1614362

また令和元年「国民健康・栄養調査」によると、BMIが25以上の割合は男性で33%、女性で22.3%でした。

過体重や肥満は長期間にわたるエネルギーバランスの不均衡(エネルギー摂取量>エネルギー消費量)の結果であり、根本的な原因は運動不足や食べ過ぎにあることがが多いです。

体重をコントロールする手軽な手段として近年「毎日の体重計測」効果が注目されています。
今回は6ヶ月間の介入期間中に毎日体重を計れた人と計れなかった人の体重減少量を比較した論文を紹介します。

論文概要

出典

Steinberg, D. M., Bennett, G. G., Askew, S., & Tate, D. F. (2015). Weighing every day matters: daily weighing improves weight loss and adoption of weight control behaviors. Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics, 115(4), 511–518. https://doi.org/10.1016/j.jand.2014.12.011

方法
BMIが25-40の男女47名(18-60歳)を対象

6ヶ月間にわたり「毎日の体重計測」を指示
計測データは、自動的にウェブサイトに転送され、対象者は自分の体重や計測頻度の閲覧ができた
対象者には計測頻度や減量状態に応じた個別のフィードバックをメールで提供(週1回の頻度)

介入期間の前後に下記の項目を調査
体重管理行動(Weight Management strategies questionnaire: WMSQ)
食事行動インベントリー(Eating Behavior Inventory: EBI)
エネルギー摂取量

結果
・対象者のうち、51%が毎日体重計測を実施、76%が6日/週以上の体重計測を実施、94%が5日/週以上の体重計測を実施

・体重減少量は毎日計測者(24名)で平均9.2kg(9.4%)、非毎日計測者(23名)で平均3.1kg(3.2%)

・非毎日計測者に比べると毎日計測者は体重管理に関する行動を多く実践していた(エネルギー摂取量を控える、間食の減らす、デザートの頻度やサイズを減らす、テレビを見る時間を減らす、30分以上の運動など)

解説

この論文は、過体重・肥満者を対象として6ヶ月間にわたり毎日の体重計測を指示した結果、毎日計れた人と計れなかった人では体重減少量に大きな差があったことを明らかにしました。
興味深い点は非毎日計測者でも平均すると週5日以上計測をしていましたが、両者の体重減少量には6kg以上の差があったことです。

毎日計測者の体重減少量が多かった理由としては、体重の増減に関わる食事、運動といった各行動が実際に体重にどう影響するかについての認識が高まった、換言すると自己調整能力が向上した可能性が指摘されています。

個人的にも調子よく減量できている時は毎日起床時に体重を計測している経験があり、この論文の結果は納得がいきます。

まとめ

体重を減らしたい人は日々のコンスタントな体重計測が有効

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