食べ過ぎた翌日は体重を測ることを避ける傾向にある

はじめに

体重を減らすには日々の体重計測が役に立ちます。

では、ダイエッターはどんな状況に陥った時に体重計測を怠るのでしょうか。
今回は、前日のカロリー摂取量と体重計測の実施率との関係を検証した論文を紹介します。

論文概要

出典

Tanenbaum, M. L., Ross, K. M., & Wing, R. R. (2016). Overeat today, skip the scale tomorrow: An examination of caloric intake predicting nonadherence to daily self-weighing. Obesity (Silver Spring, Md.), 24(11), 2341–2343. https://doi.org/10.1002/oby.21650

方法
対象者は、12週間のインターネットベースの体重管理プログラムに参加した74名(BMI):25kg/m2以上、18-70歳)

対象者には毎日の体重計測とエネルギー摂取量の記録を指示
対象者は記録した数値を毎週の頻度で専用のウェブサイトに報告
報告の順守率を高めるために対象者へのインセンティブがあった

結果
※数値は平均値

・対象者の年齢は50.7歳、プログラム開始時のBMIは31.2kg/m2

・順守率は体重計測で87%(72.9日)、カロリー摂取量で85%(72.2日)

・体重を毎日計測した人は35%、6-6.9日/週計測した人は32.4%、4-5.9日/週計測した人は18.9%、2-3日/週計測した人は9.5%、2日/週未満計測した人は4.1%

・平均すると3.8日に1回体重計測をしない日があった

・土曜日と日曜日に体重計測しないことが多かった

・体重計測とエネルギー摂取量の報告頻度は、独立して12週間後の体重減少と相関していた(それぞれの報告頻度が多い人ほど体重が減少)

・体重計測をしなかった前日は普段よりもエネルギー摂取量が多かった(+63.29kcal/日)。

・計算上、普段よりエネルギー摂取量が300kcal/日高くなると、体重計測をしないオッズ比が1.33となった

解説

この論文は、日常的に体重計測を行っている過体重・肥満者において、普段よりも食べ過ぎた翌日は、体重計測を怠る傾向があることを示しています。
その理由としては、一過性に増えた体重を直視するのにナイーブになっていることが影響している可能性があります。

体重減少のアプローチとして、毎日の体重計測はシンプルかつ効果的なアプローチです。
しかし、様々な理由から体重計測を怠る場合があります。
この研究で明らかとなった食べ過ぎ以外にも感情の起伏や寒さ(冬の早朝時では衣服を脱ぐのが億劫になる)なども影響すると思います。

過体重・肥満者の体重減少は短期ではなく長期的な取り組みが重要です。
したがって、食べ過ぎた翌日もしっかりと体重を計測した上で、「一過性に増えた原因は水分による影響が大きく、脂肪が極端に増えたわけではない」と前向きにとらえることが大事です。
その上で長期的に自身の食生活が体重の増減にどう関与しているのかを学習していく姿勢が必要です。

またパーソナルトレーナーや栄養指導などの専門家はクライアントが一過性の体重増加に恐れを抱いているときに、ネガティブにならないようなサポートが大事だと言えます。

まとめ

人は食べ過ぎた翌日に体重計測を怠る傾向にある

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